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ITF ジュニア ブルネイ遠征

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ITF ジュニア ブルネイ遠征

2010年11月29日

ブルネイ遠征記・ITF ジュニア グレード 5  (榊原)

2010.11.18~28

 

ブルネイから戻りました。

 

今回は片野由里 と、今は兵庫県在住の、村山芽衣の引率です。

 

由里はオーストラリアに続いて、2度目のITFの遠征です。

ブルネイへは直行便がなく、マレーシアに一泊してブルネイ入りしました。

成田を13:00に出てブルネイに翌日14:00に到着。

現地入りするのに、25時間かかりました。

 

 

【到着編】

ブルネイ空港でレンタカーの手配をし、外に出てみると、

 

「暑い!」の一言!雨季ということもあり、日本の真夏より湿度がさらに高い気候です。

 

空港でオフィシャルホテルの道順を確認し、無事ホテルに到着。

 

イスラム教の国だけあって、町にはこのような、モスクがありました。

油田を持つ、とても豊かな国で高級車の所持率が高く、治安も良いです。

モスク.JPG

 

 

サインイン当日着の便だったので、無事サインインできるか

 

心配でしたが、飛行機も遅延がなく、夕方無事会場入りしました。

 

母子で来ていたロシア人選手と練習し、その後、アメリカ人選手、

 

マレーシアの選手とも打つことができました。

 

ところが、由里のストロークに異変が。まったくコートに適応できず、

 

打点も合わず、ラリーも続きません。芽衣も最初は固かったのです

が、3時間調整した後、コートにも合ってきました。

 

【試合編】

 

由里の調整が不十分なまま、予選当日を向かえました。

 

予選のドローは、前日夜に発表のはずが、当日朝8時に行っても、

 

作成中とのこと。その後、試合開始時間ぎりぎりになって、

 

女子は予選がなくなり本戦からとの発表が。こののんびりムードもお

 

国柄でしょうか。

 

とにかく、2人にとっては、本戦からとなったことはラッキーとしか

 

いいようがありません。あと、2日調整練習ができるのですから。

 

DSC03170.JPG

 

 

【由里   1回戦】

2日間、2~3時間ずつ調整の時間がとれたため、二人共コートに慣

れてきました。

 

由里は13歳の上海在住のマレーシアのCHU-A SU-Mae選手と

対戦しました。

 

途中、2セット目で、カウントでもめて試合が中断しましたが、由里は

 

自分を主張して絶対に譲りませんでした。 

 

この部分は褒めてあげたいです。海外の大会で英語力のない

 

 

日本人選手は不利になることが多いことは知っていたのですが、

 

 

コーチや親がコートに入って助けることができません。

 

 

なんとか知っている単語で、意思疎通ができたようで、最終的には

 

 

レフリーを呼んで、納得する試合運びとなりました。

 

 

この試合では、由里の強みのライジングで相手をくずし、

 

 

ボレーで決めてポイントを取ることができ、ダブルフォルトも少なく、

 

 

終始由里のペースで試合が運びました。

 

 

6-2 6-3 で 念願の一回戦突破です。

 

 【芽衣 1回戦】

芽衣の1回戦の相手は16歳の、ランキング1507位のマレーシアの

BOEY選手でした。

 

1回戦だからか、相手選手もミスが多く、力を出し切れれば芽衣にも

 

チャンスはありましたが、芽衣のほうがミスが早くでてしまい、

 

4-6 3-6 で敗れてしまいました。芽衣にとっては初めての遠征

 

でしたので、暑さの中、本人なりに頑張ったと思います。課題は

 

教えたとおりに関西に戻っても達成してほしいです。

 

 

【2回戦 由里 VS Warissaraタイ(第5シード】

2回戦対戦相手は、今大会第5シードのタイの14歳で同い年でした。

 

相手の子は朝の由里の練習を、じっと観察していました。勝ちへの

 

貪欲さが感じられます。

 

2試合目の由里はダブルフォルトが目立ち、自分の流れを引き寄せる

 

ことができません。どんなにいいショットでポイントが取れても、

 

その次のダブルフォルトが続いては、勝つことができません。

 

相手の選手はフラットドライブで早い展開で攻めてきますが、

 

由里は相手のボールに振られると、ボールに追いつくことができませ

 

ん。相手に主導権があるまま、試合が終わってしまいました。

 

由里の課題はたくさんありますが、フットワークトレーニングの強化

と、特に振られた時のストロークの安定です。

 

次の試合での目標は、ポイント(Jr世界ランキング)の取得です。

彼女の努力、プッシュする気持ち次第で達成できる目標だと

思います。

【追記】

2人共、環境、気候、コート、会場の雰囲気等、

 

短時間で試合までに適応しなければいけませんでした。

 

芽衣は食事が合わず、苦労しました。由里はコート慣れに2日かかり

 

ました。洗濯も各自でやらせ、食事のオーダーもできる限り英語で自

 

分でさせました。

 

親元離れた生活に、親のありがたさも痛感したことでしょう。

 

 

ホテルも部屋のブレーカーが落ちて真っ暗になったり、洗面所のドア

 

がロックされてしまったり、トラブルが多かったです。

 

どんなトラブルにも柔軟に対応し、それを楽しむ気持ちがあればどこ

 

へ行っても大丈夫だと思います。

 

日本から一歩でると、世界は広く、同じテニスで頑張っている選手が

 

こんなにも沢山、上を目指して頑張っているということを

 

肌で感じたことでしょう。指導者としても、今回も学びの多い遠征と

 

なりました。

 

↓センターコートでも練習させてもらいました。

 

DSC03160.JPG